TOP > 活動内容 > 海外視察結果 > CCNEの評価基準・評価方法
実際の評価は、評価基準をもとに行っています。評価基準には、「全般的な評価基準(A)」と「看護学教育に特化した評価基準(B)―(1)学士課程、(2)修士課程、(3)ナースプラクティショナー課程―」の2種類があり、これらを組み合わせて用いています。A.Standard for Accreditation of Baccalaureate and Graduate Nursing Programs, B. (1)THE ESSENTIALS OF BACCALAUREATE EDUCATION for professional nursing practice, (2)THE ESSENTIALS OF MASTER‘S EDUCATION for Advanced practice nursing, (3)Criteria For Evaluation of Nurse Practitioner Programs. (1)(2)はAACNから、(3)はAACNとNational Organization of Nurse Practitioner Facultiesから発行されています。
評価対象は、学士・大学院修士課程を含む看護教育プログラムです。また大学院修士課程には、ナースプラクティショナー養成コースを含みます。2008年より、DNP(Doctor of Nurse Practitioner)コースの評価も決定しています。
全般的な評価基準には、4つの基準があります((1)使命と管理、(2)機関のコミットメントと資源、(3)カリキュラム及び教育学習活動、(4)学生の能力と教職員の成果)。これら4つの基準各々にKey Elementが7〜10項目、これに加えExample of Evidenceとして、評価項目の根拠となるデータ例が提示されています。細かな評価項目ではなく、ポイントのみが示され、何を示すかは各大学の自主性を重んじる、というのが特徴です。4つの評価基準に一貫性があることが重視されます。評価者は、実際の評価の前にトレーニングを受け(講義と演習)、評価者ごとに偏りがないようにしています。
評価方法:対象校は申請前にワークショップを受けることが義務付けられます。申請後、事務局で現地調査の調整と評価チーム決定を行い、現地調査が行われます。その後、評価者が書類審査(自己申告書)と現地調査についてのレポートを作成し、事務局がそれをとりまとめ、委員会で審査、勧告を行います。委員会での結果を理事会で決定し、対象校に勧告します。勧告結果は公表されます(冊子とインターネット)。対象校は勧告を受けた後(2〜5年後)、中間評価を受けます。